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2026.07.13
塚原涼火さんらの論文が Molecular Metabolism に掲載されました
2026年7月13日
なぜ運動すると持久力が高まるか、筋肉の仕組みを解明
塚原涼火さんを筆頭著者とする研究成果が、国際学術誌Molecular Metabolism に掲載されました。
本研究では、持久力トレーニングによって筋肉の持久力が向上する仕組みの一端を明らかにし、CaMKIIγ/δという分子が重要な役割を担うことを示しました。骨格筋は継続的な運動によってエネルギー産生能力を高め、持久力を獲得します。しかし、その適応を支える分子機構には未解明な部分が残されていました。研究グループは、骨格筋特異的にCaMKIIγ/δを欠損させたマウスを用いて解析を行い、この分子が持久力トレーニングによる走行能力向上に必須であることを発見しました。
さらに、CaMKIIγ/δを欠損した筋肉では、ミトコンドリアの構造や酸素消費量が低下し、エネルギー産生に関わる遺伝子群の発現も減少していました。これらの結果から、CaMKIIγ/δはミトコンドリアの機能を維持し、運動時のエネルギー代謝適応を支える重要な分子であることが示されました。
今回の成果は、「なぜ運動すると持久力が向上するのか」という基本的な生命現象の理解を深めるものであり、将来的には加齢や疾患による筋機能低下の予防・治療法、さらには効果的な運動・リハビリテーション戦略の開発につながることが期待されます。
論文情報
Tsukahara, R., Kitajima, Y., Ichihashi, Y., Iwase, H., Ohki, S., Sotomaru, Y., Kurosaki, T., Kawano, Y., and Yasuda, T.
CaMKIIγ/δ contributes to mitochondrial metabolic adaptation in skeletal muscle during endurance training
Molecular Metabolism
111, 102419 (2026)
DOI: 10.1016/j.molmet.2026.102419
関連リンク
広島大学プレスリリース「なぜ運動すると持久力が高まるか、筋肉の仕組みを解明」